overnights2024/03/24

昔あった出来事が、先週確かにあった出来事と混ざり合い、「無意志的記憶」の中でじんわりと昇華するのです

夜に最寄り駅から帰宅する道を歩いていると、旧東海道の両脇にある駐車場に立派なクルマが並んで、街灯にピカピカに照らされているんです。その素敵なクルマの1つのドアを開けて、キーを差し込み、エンジンをかける夢を何度も見たものです

結局、これまでずっと「クルマ」に乗らない人生でした。オートバイ乗りの私の人生で四輪を自分で運転することは、もうないのかもしれません

もし私が19歳でオートバイではなくクルマの免許を取得して、時間の連続性を異議なく受け入れられるタイプだったらなどど、今こうしてその連続性の先にたどりつき、その挙句に失われた時を求めるとどうなるんだろう
人の感性は時間を中断したり、一瞬を永遠にしたり、やり直したり予見したりを可能にするという考えを持たなかったら?

そうしたら、真夜中のドアを開けて、あなたと幾夜にもわたるアラビアンナイトのような時を往来することもなかったでしょう

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